雪渓を渡る夏の鳥海山（滝ノ小屋ピストン）

鳥海山の情報
山頂までの登山道の様子（ポイント、山小屋など）
1. 【ピストン】滝ノ小屋コース（滝ノ小屋登山口⇒山頂）
新山山頂周辺の様子（標識や山小屋など）
下山後の温泉＆グルメ
1. 鳥海山周辺の温泉
2. 鳥海山周辺のグルメ

鳥海山の情報

鳥海山のデータ

標高：２２３６ｍ
所在地：山形県飽海郡遊佐町・酒田市、秋田県由利本荘市・にかほ市
分類：日本百名山

登山記録（２０２１年８月）

行程：滝ノ小屋登山口⇒河原宿⇒行者岳⇒七高山⇒新山⇒頂上御室小屋　※ピストン
距離：１１．５ｋｍ
上り：１２２４ｍ　　下り：１２２６ｍ
時間（休憩含む）：９時間４分

鳥海山の山バッジ

購入場所：頂上御室小屋
価格：５００円

山頂までの登山道の様子（ポイント、山小屋など）

【ピストン】滝ノ小屋コース（滝ノ小屋登山口⇒山頂）

滝ノ小屋登山口には５０台程度の駐車スペースと和式水洗トイレがあります。（トイレポイント①）

鉾立登山口や太平登山口などに比べて距離が短く、高山植物を愛でながら、雪渓を歩くコースは根強い人気があります。距離が短いと言っても１０ｋｍ以上あり、高低差１２００ｍ以上のためしっかりとした準備が必要です。

登山口にある登山者カード入れに登山届を提出し、登山スタート！

昨日までの雨も上がり、雲がきれいでした。

登り始めはこんな感じ。

登山口から２０分程度歩くと滝ノ小屋があります。

ここには和式バイオトイレと冬季用和式汲み取りトイレがあります。（トイレポイント②）

滝ノ小屋から八丁坂を１時間程度登ると河原宿に着きます。

河原宿は２０１１年に閉鎖されましたが、左奥にある公衆トイレは６月下旬から１０月中旬の間なら使用可能です。

沢水を使用した和式水洗トイレです。（トイレポイント③）
冬季用の和式汲み取りトイレもあります。

トイレを使用するときはチップ（１００円程度）を入れましょう。

この辺りは雪解け水が豊富なためお花畑になっています。
チングルマ↓↓

ニッコウキスゲやチングルマ、ハクサンフウロなどの高山植物の花がきれいでした。

夏まで雪渓が残る場所なので雪解け水が流れ、その周辺に花が咲く。
とても美しい場所でした。

大雪渓と小雪渓を超えますが、天気の良い日でそんなに凍っていなかったのでアイゼン等は不要でした。渡るポイントは下の写真のようにペンキで印があったり、ロープが張られていたりするので、わかりやすいです。ガスが濃く視界の悪い時に下山で道に迷う人がいるそうで案内板が出ていました。
薊坂（あざみざか）を降りた後は標識から右（西方向）へ歩くようにとのことでした。
夏山の雪渓歩きって涼しげで気持ちいいですね。早朝や気温が低い日などは軽アイゼン（４本や６本爪）やチェーンスパイクなどがあると安心だと思います。（この日は持参していましたが、使用しませんでした。）

河原宿から大雪渓と小雪渓を超え、１時間３０分程度で薊坂手前に着きます。
そこから４０分程度登ると伏拝岳（ふしおがみだけ）に到着。ここは外輪山にあたります。
ここで鉾立登山口や大平登山口から登ってきた人たちと合流します。

伏拝岳付近から新山を眺めます。
新山は溶岩ドーム、七高山や行者岳、伏拝岳などは外輪山です。
今回のベストショット↓↓「伏拝岳から眺める新山と七高山」

外輪山を歩くときは風の影響を受けやすいので、風が強い日は注意しましょう。

行者岳を超え、新山との分岐に着きます。
途中に梯子がありますが、注意して通れば問題ありません。

新山のふもとにある頂上御室小屋が見えます。
赤い屋根が岩山に映えますね。

七高山に到着。そこから北は秋田側の矢島口への道が続いています。

外輪山には固有種のチョウカイフスマなどの植物が咲いています。

七高山から南にちょっと戻ったところに新山との分岐があります。
ここは傾斜があり、浮いた石もあるので注意しましょう。
落石に注意＆自分も落石させないように、人ととの距離を距離を十分にとりましょう。

降りたところから新山への道には時期によって雪が残っていることがあります。
雪が多い場合は無理せずに小屋側から新山へ向かいましょう。

新山山頂周辺の様子（標識や山小屋など）

新山山頂までの道は少し分かりにくいので、冷静に全体を見て登りましょう。
大きい岩がゴロゴロしていて、スマホなどを落とすと大変なので、身支度を整えてから登りましょう。岩場を登った後、反時計回りに登っていく感じです。ここも落石注意です。
新山山頂は１畳程度の広さで写真撮影の列ができることもあります。
順番待ちをするときは安全な場所で待ちましょう。